腎臓病食レシピ集第1弾完成 まつもと薬局
まつもと薬局(帯広、松本健春社長)は、腎臓病患者向けの料理レシピ本を初めて製作した。20年以上食事療法の相談や料理講習を続けてきた経験やノウハウを形にしたもので、塩分やタンパク質などが調整された商品(成分調整商品)を活用した料理レシピが中心となっている。7月にも発売する予定。
同薬局は1983年、旧帯広協会病院前でオープンし、現在市内に5店舗ある。96年から薬局内に管理栄養士を配置、糖尿病や腎臓病、高血圧などの栄養・食事相談を無料で行っており、現在は複数の病院から業務委託を受け、患者に直接、食事指導をしている。松本社長は「当時、病院で食事指導を受けたが続かない、どうしていいか分からないといった声が多く、当時は十勝で初の試みだった」と振り返る。
中でも腎臓病食に関しては「症状に応じ、塩分やタンパク質などの摂取量が調整・制限されるため、ニーズが高く」(松本社長)、98年から年2回、講習会を開催。管理栄養士4人態勢で、成分調整食品を活用したオリジナルレシピなどを多数提案してきた。
レシピ本ではその一部を盛り込んだ。エネルギーやタンパク質、カリウム、リン、塩分を表記。隠し味のペッパーソースで減塩につなげた「オムレツ」、一手間でコクを出した「お好み焼き」など。「さまざまな料理のアクセントになる」(一色恵栄養部課長)万能・減塩ソースも6種類載せ、カリウムや減塩への調理の工夫法も記した。
オールカラーA4判25ページ。販売価格は500円を予定、予約を受け付けている。一色課長は「たくさんの蓄積があるので、今後もテーマ別のレシピ集を出していきたい」と話している。問い合わせは同薬局(0155・41・9333)へ。
(佐藤いづみ)