タンチョウ子育て奮闘中 浦幌
【浦幌】町内に生息している国の特別天然記念物タンチョウのつがいが、子育てに奮闘している。14日には営巣地に近い河川で、生後間もないとみられるヒナが、親鳥から餌をもらってついばむ姿が確認された。
このつがいは2014年まで同じ場所で営巣していたが、昨年は重い雪の影響でヨシが倒伏し、目隠しがなくなったためか別の場所に移っていた。今年4月に前の場所で抱卵している姿が確認され、今月10日にはヒナが目撃されていた。
14日には親子で河川に姿を現し、つがいが一生懸命に地面を掘り起こし、地中の虫などの餌をヒナに与えていた。
町内では毎年、数組のつがいが繁殖している。ヒナが自由に行動できるようになると目にすることもあるが、浦幌野鳥倶楽部の武藤満雄会長は「非常にデリケートな生き物なので、そっと見守ってほしい」と話している。
(円子紳一通信員)