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返礼にドサンコ所有権、ふるさと納税返礼品に 芽室

0~1歳のどさんこの所有権をふるさと納税の返礼品に加えた川原さん

 【芽室】町外在住者から100万円の「ふるさと納税」があった場合の返礼品に、町上美生の「剣山どさんこ牧(まき)」(川原弘之代表)で生まれた北海道和種馬(どさんこ)の所有権が加わった。他の自治体には見られないユニークな試みで、町は「農産物を贈る形とは別に、芽室に足を運んでもらえる仕掛けになれば」としている。

 ふるさと納税の特産品贈呈は昨年5月に始まり、スイートコーンや町内で生産されたチーズの詰め合わせなど約30種類に上る。3月末までに返礼品贈呈を希望する寄付額は8400万円を超えた。

 どさんこ牧で馬の生産や乗馬調教を手掛ける川原代表(79)は、どさんこのオーナー権を返礼品にしようと町に提案。帯広生まれの川原代表は農業改良普及員を退職後、芽室に住んで28年、牧場を開設して13年になる。「町のためにできることで貢献したい。寄付がなくても、どさんこがいる町だとPRできれば」と語る。

 6カ月~18カ月の馬約20頭が対象で、寄付者の元に送る場合の輸送費は寄付額に含まれる。同牧場に預ける場合は月2万2000円の預託料がかかるものの、「乗馬ができるように調教したい」と話す。

 返礼品贈呈窓口の町企画財政課は、特産品を送るだけの一方向の関わり方ではなく、交流人口の増加に期待する。同課の中村宗紀企画調整係長は「寄付が実際にあるかどうかは未知数だが、多くの自治体が返礼品を送っている中で独自性をアピールしたい」と話している。

 どさんこ牧ではオーナー権の他に、1万円の寄付による乗馬体験を、町中伏古の画家の美術館(村元美海館長)は、村元館長の絵画を返礼品に加えた。

 2日からは今年分のスイートコーンの詰め合わせなどの募集も開始する。町は2016年度のふるさと納税額を1億円に設定している。
(深津慶太)


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