出国待ち、混雑 浦幌の畑にオオハクチョウ
【浦幌】北帰行を前にしたオオハクチョウの群れが、町統太地区の畑で羽を休めている。その数約1000羽。飼料用トウモロコシの残さをついばみ、栄養補給に余念がない。
オオハクチョウは25日ごろから一気に増えた。「コホー、コホー」という大きな鳴き声を周囲に響きわたらせている。ヒシクイやマガンも数百羽単位で飛来している。
近くに住む出口克己さん(55)は「今までも飛来したが、これだけの数は初めて。ただただ、やかましくて」と苦笑い。あまりの鳴き声に、3キロほど離れた町万年地区から確認に訪れた下坂芳昭さん(66)は「こんなにいるとは…」と驚いていた。
浦幌野鳥倶楽部の武藤満雄会長は「浦幌への飛来はここ数年、増えている。今年は特に多い」と話す。4月中には、ほとんどがシベリアなど北に向かって飛び立つ。(円子紳一通信員)