ミヤベイワナ入れ食い 然別湖の冬季遊漁始まる
【鹿追】大雪山国立公園内の「天空の湖」然別湖で1日、冬季遊漁が始まった。初日は平日とあって釣り客は1人だったが、道の天然記念物・ミヤベイワナを入れ食い状態で釣り上げていた。3月21日まで。
町が冬期間の観光客誘致と併せ、外来種のニジマスやサクラマスの駆除を目的に昨年に続いて冬季遊漁を解禁した。釣り場は、しかりべつ湖コタンの会場から北へ約500メートルの「3の湾」。1日20人限定で午後1時~同4時。ミヤベイワナは最初の2匹までは持ち帰ることができる。
初日に訪れたのは釣り歴40年という帯広の竹内政吉さん(67)=京洗クリーニング店代表。竹内さんが厚さ約40センチの氷に開けた穴から餌を付けた釣り糸を垂らすと、間もなくヒット。すぐに2匹目も釣り上げてキープした。釣った魚のデータを用紙に記入している間も次々とあたりがあり、1時間10分ほどで計20匹を釣り上げた。
体長は35センチ前後で、竹内さんは「これほど釣れると楽しい。今年のミヤベイワナは昨年以上に太っている」と笑顔。14日には結婚記念日に合わせ、夫婦で一緒に訪れるという。
遊漁料は1人1360円で、同行する中学生以下は340円。完全予約制。申し込み、問い合わせは管理事務局の然別ネイチャーセンター(0156・69・8181)へ。(大野篤志)