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陸別 銀河の森天文台でオーロラ撮影に成功

北側の夜空の雲の上部でうっすらと輝く低緯度オーロラ。雲の下の明るい部分は市街地の明かり(21日午前4時29分、30秒露光、銀河の森天文台提供)

 【陸別】りくべつ宇宙地球科学館・銀河の森天文台(上出洋介館長)は21日未明、低緯度オーロラの撮影に成功した。陸別でのオーロラ撮影は今年3月18日に、同天文台内にある名古屋大学太陽地球環境研究所の陸別観測所(町ポントマム)が撮影して以来約9カ月ぶり。同天文台としては2004年11月以来約11年ぶり。

 20日にオーロラの発生要因とされる地磁気の乱れによる磁気嵐の発生が予測されたため、同日午後5時半ごろ、同天文台屋上の北側にカメラを設置。21日午前3時半ごろから日の出直前の同5時ごろまで、北側の夜空にうっすらと赤く輝く低緯度オーロラを捉えた。

 同天文台に設置している名古屋大学の分光器でも、オーロラであることが確認された。

 同天文台職員の守屋来さん(30)は「想像以上に淡い色だったが、撮影できてほっとしている。銀河の森天文台や『星空の町・陸別』をPRできてうれしい」と話している。

 上出館長は「今回のオーロラは、中程度の磁気嵐が連続発生して大きな磁気嵐となる『ダブル磁気嵐』によって出現した非常に珍しいパターン。当日は曇り空だったが、未明に限って晴れ、コンディションが良くなった。撮影は快挙」と喜んでいる。(鈴木裕之)

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