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高文連放送コンテスト、柏葉と三条が総文祭へ

5年連続の全国総文祭出場を決めた三条高放送局(左から大友さん、渡邊君、村椿君、堀局長、安藤佳寿哉顧問)

 道高文連の第38回放送コンテストで、帯広三条高校放送局(堀日菜子局長、局員4人)がビデオメッセージ部門2位に入賞し、来年夏の全国総合文化祭(総文祭)出場権を手にした。同局の総文祭出場は5大会連続で、道内初の快挙。朗読部門では帯広柏葉高校放送局(櫻井天真局長、局員14人)の巌(いわお)真弥さん(17)が同じく2位に入り、総文祭の出場切符を手にした。

 同コンテスト(11月19、20日・苫小牧市)は6部門があり、地区予選を通過した全76校が出場。このうち44校が参加したビデオメッセージ部門(身近な地域を取り上げ、5分以内に収めた作品)では上位2校が、また72人が出場した朗読部門では上位3人がそれぞれ総文祭に挑む。

 帯広三条の作品は「拓駆馬(たくま)」。明治の開拓期に、農耕や移動手段などとして多方面で活躍し、時代の移り変わりとともに姿を消していった大型の馬を取り上げた。制作したのは渡邊將一朗君(1年)と村椿康太君(同)。以前、卒業生が撮影したばんえい競馬の映像を見たのをきっかけに、十勝の歴史とは切り離せない馬に興味を持ったという。

 拓駆馬は、馬耕からトラクターへの移行を経験した世代の農家が馬に尊敬の念を込めて呼ぶ言葉。1955年には6万頭が活躍したが、現在は1500頭までに減っている。取材では鹿追町の競ばん馬競技大会(7月)や、ばんえい競馬、市内のとかちむら農園で行われた馬耕の実演(10月)など管内各地に足を伸ばし、映像とともに人々の思いを集め、迫力ある映像にまとめた。

 全国出場を決め、渡邊君は「今後も地域に密着した作品を作りたい」、村椿君は「訴えたいことが伝わる作品づくりに努める」と意欲を見せる。

全国大会出場を喜ぶ巌さん

 一方、朗読部門で全国へ駒を進めた帯広柏葉の巌さんは「鉄道員(ぽっぽや)」(浅田次郎著)の一節を取り上げ、主人公が亡くなるラストシーンを朗読した。

 冬の北海道の情景と映画で主演を務めた故高倉健さんが好きで、何度も小説を読み返しているという。巌さんは「読み始めたら作品に入り込めた」と道大会を振り返り、念願の全国大会へ「情景が浮かぶように朗読したい」と抱負を語る。

 総文祭は来年8月2、3両日に広島県で開かれる。
(松田亜弓)

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ばん馬の魅力を1年かけ撮影 迫力の映像をOCTVで来月放送

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