展示部門スタート英知あふれる作品ずらり とかち文化まつり
総合芸術祭「第13回とかち文化まつり」(NPO十勝文化会議主催)の展示部門が11日午前10時、帯広市内のとかちプラザで始まった。「未来交響~地の鼓動『大地に刻む道』」をテーマに、同文化会議の会員が手掛けた作品が会場を彩っている。
今年は「地」をテーマにした最終年。次期テーマの「人」に向けて行動を起こし、「天」へとつなげ、同文化会議の40周年への歴史を刻む。
同プラザ・アトリウムには、同まつり推進委員31人による共同制作作品「大地に刻む道」が登場。高さ3メートル前後の四角柱など大小のモニュメントと壁画から成り、同まつり実行委員会の鈴木八駛郎委員長は「未来に向かっていく道を表現した。何人もの力が作品の中に刻まれていることを感じ取ってほしい」と話す。
また、館内大集会室には写真部会20人の24点、文芸部会24人の52点が並び、場者の目を引いている。
パステル画仲間と会場を訪れた市内の斉藤吉史(よしひと)さん(72)は「共同制作は作品全体で見事な道になっている。壁画はダイナミックで(四角柱の)滝の流れなどはリアル。制作者は苦労しただろう」と感心していた。
展示はアトリウムが14日まで、大集会室は13日まで。いずれも午前10時~午後7時(最終日は午後4時まで)。12~17日には帯広市民ギャラリーで華道、書道、美術の3部会の展示が行われる。(関根弘貴)