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幕別町図書館が文字活字文化大賞に

編集した本棚を前に大賞を喜ぶ本館のスタッフ。林館長(右)が持つ本の下部に貼られたカラーコードが自由な書架編集を可能にしている

 【幕別】第9回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」に幕別町図書館(林隆則館長)が選ばれた。昨年4月に導入した全国でも珍しい新管理システムや、地元書店と福祉施設を連携させた運営などが高く評価された。

 公益財団法人高橋松之助記念顕彰財団(東京、朝倉邦造理事長)主催。高橋松之助氏(故人)は、東京出版販売(現トーハン)の元社長。遺志を受け継いだリウ夫人の寄付を基金に、文字・活字文化の振興などに業績のあった自治体、団体などを表彰しており、同大賞と朝の読書大賞の2部門ある。選考顧問は作家の阿刀田高さんらが名を連ねる。

 授賞理由に明記された新蔵書管理システムはデジタルカメラをかざせば、一度に多くのデータが読み取れる2次元カラーコードを活用したもの。関係者によると、本格導入は全国の図書館でも初めてで、従来の日本十進分類法にとらわれない自由な書架編集が可能という。また、システム更新とともに、Webも全面リニューアルし、読者との双方向で地域情報の発信にも動きだしている。

 一方、地元書店とのつながりを重視。障がいを持つ人が通う指定就労継続支援B型事業所「PPC」の協力を得て、地元書店「ありさわ商会」が本の装備の受注を請け負う体制は全国的にも珍しく、注目されているという。林館長は「本を貸し出すだけでなく、地域の情報編集センターになろうを合言葉に進めてきたことが評価されうれしい。今後は内容が深められるよう今後も職員一同進めたい」と喜んでいた。

 表彰式は29日に東京都内で行われる。同大賞は過去、道内では2年前に「三省堂書店応援し隊」(留萌)が受賞。今年度の「朝の読書大賞」部門は福米東小(鳥取)など3校が選ばれた。(佐藤いづみ)

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