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宮本商産「赤レンガ」、1日限りのビアホールに

1階をビアホールとして開放する宮本商産の「赤レンガ」

 宮本商産(帯広、平征浩社長)は13日、「赤レンガ」の愛称で知られる同社旧本社ビル(帯広市西2南5)1階で、1日限りのビアホールを開業する。築95年の歴史を誇る同ビルをビアホールとして開放するのは初めてという。

 企画は市内の飲食店「ランチョ・エルパソ」と提携して実現させた。同店が提供する地ビール「麦日和」「クロウト」に加え、ハムやソーセージといったつまみをそれぞれ500円で提供する。オープン時間は午前11時半~午後6時半。この日は勝毎花火大会が開かれ、打ち上げ前に一杯楽しんでもらおうと計画した。

 「赤レンガ」は1919年築。当時、雑穀仲買から精米業、食品卸業に転換を図り、第一次大戦の好況を背景に財を成した同社初代の故宮本富次郎氏が「札束を積んだ」(同社社史)という建物で、平成時代に入っても事務所として活用された。

 木骨レンガ造で基礎部には縦横3尺(約90センチ)のコンクリートを打ち込み、数度の大地震にも倒壊することがなかった。文化庁職員も視察に訪れるなど、大正期の道東を代表する建築物の一つとして、国も注目している。

 同社では「普段開放していない赤レンガで、歴史を感じながらビールを楽しんでもらえれば」としている。(長田純一)

 

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