先祖の冥福祈るカムイノミ アイヌ共同納骨堂慰霊祭
第29回帯広市アイヌ共同納骨堂慰霊祭(実行委員会主催)が2日、市つつじが丘霊園内の同納骨堂前で行われ、参列した約60人が先祖の冥福を祈った。
1987年から行い、同納骨堂に納められているアイヌの先祖323人の安らかな眠りを願っている。
この日は実行委の帯広アイヌ協会の笹村二朗会長が「戦争で亡くなった人が納骨堂に入っていることを忘れてはならない」とあいさつ。田中敬二副市長ら市の幹部3人も伝統の継続を呼び掛けた。献花と、神に祈る儀式「カムイノミ」が行われ、最後に帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)の約20人が伝統舞踊をささげた。
慰霊祭後、笹村会長が同納骨堂の歴史などを紹介した。(関根弘貴)