「結婚して勝犬になっていたと思う」、酒井順子さん江崎農場でトークショー
【音更】「エッセイスト酒井順子さんと歩く、農場ピクニック&トークショー」が20日、町内の江崎農場(下音更北8線)で開かれた。参加した22人は小麦畑を散策した他、酒井さんの独特の感性から繰り広げられるトークをビニールハウス内で楽しんだ。
「酒井順子さんを十勝にお招きする有志の会」(柏尾哲哉代表)が主催。酒井さん(東京)は「負け犬の遠吠え」で講談社エッセイ賞などを受賞している。
農場ピクニックは農村ツアー事業を行う「いただきますカンパニー」(帯広、井田芙美子代表)がプロデュース。参加者は井田代表の案内で小麦畑を歩き、同農場で併せて栽培されているジャガイモや、十勝では珍しいリンゴの生育状況も見学した。炎天下、小麦畑に囲まれて記念撮影も楽しんだ。
この後、同農場のビニールハウスでトークショーが行われた。「もし十勝に生まれていたら、どんな人生だったと思いますか」との質問に、酒井さんは「結婚して勝ち犬になっていると思う」と著書にちなんだ発言で会場を沸かせた。プロ野球北海道日本ハムファイターズが東京に本拠地を置いていた時代からのファンであったことから、野球に関する話題も話した。
参加者からは「本では辛口な表現が多いが、実際に会ってみるととても柔らかな印象だった」などの感想が出た。(村田壮一朗)