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ウグイ遡上本格化 幕別の千代田新水路

魚道観察室。激流をウグイが懸命に越える姿がガラス越しに見える(折原徹也撮影)

 【幕別】産卵期を迎えたウグイの遡上が十勝川で本格化している。千代田新水路の魚道観察室(町相川地先、通称・ととろーど)では、激流の中を上流を目指して懸命に泳ぐ姿が見られる。

 魚道は長さ100メートル。観察室では20段あるこう配のついた段差を、体長約30センチのウグイたちが水流に抵抗しながら上っていく姿をガラス越しに見ることができる。一気に泳ぎ切る個体もあれば、何度も押し戻されながら何とか越えていく個体もある。

 管理する十勝エコロジーパーク財団(本部音更)によると、ウグイは4月末には目視で1日数十匹ほどだったが、この数日間で増え始め、多い日で同1600匹が通過したという。

 ピークの6月上旬には、さらにその倍の同3000匹ほどが魚道を渡る。管理人の1人、岩堀嘉典さん(69)は「(観察は)気温の高い日の午後1時半から同4時くらいまでがお薦めで、数多く見られる。産卵期は腹などが赤みを帯びることから、水がガラス越しに赤く染まって見えることも」と話す。

 開館は午前9時半~午後5時。問い合わせは同財団(0155・32・6780)へ。(佐藤いづみ)


◆千代田新水路について
魚道観察室-帯広開発建設部ホームページ

関連写真

  • 魚道観察室。激流をウグイが懸命に上っていく姿をガラス越しに見られる(折原徹也撮影)

    魚道観察室。激流をウグイが懸命に上っていく姿をガラス越しに見られる(折原徹也撮影)

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