岸本さん、民謡民舞少年少女全国大会出場へ 十勝勢5年ぶり
【芽室】札幌市で開かれた民謡民舞少年少女道央連合大会(日本民謡協会主催)の小学1~3年生の部で、十勝美幸会(石黒みゆき会主)に所属する岸本千瑚さん(7)=芽室小2年=が第4席となる優秀賞を受け、8月の同全国大会民謡日本一決定戦(東京、同協会主催)への出場を決めた。十勝勢の同全国大会出場は2010年の八代舞音さん(当時帯広広陽小3年)以来5年ぶり。
道央連合大会は10日に行われ、十勝(十勝美幸会)からは小学1~3年生、同4~6年生、中学生の3部門に計8人が挑んだ。「レベルがとても高く、ただ覚えて歌えるだけでは出場できない」(石黒さん)と10年を最後に管内勢の出場はなかったが、「中学生以下の年代が着実に育ってきている」(同)と、今年は8人を送り出した。
岸本さんは幕別町の九本栄一さんが創作した十勝の郷土民謡「どさんこ甚句」で出場した。同甚句の節回しは大人でも難易度が高いが、「(節回しが)震えるようたくさん練習した。緊張したけれど、うまく歌えた。(100点満点で)90点くらい」と笑顔で振り返る。優秀賞には「びっくりした」と話す。
岸本さんはいとこの影響で3歳で民謡を始め、石黒さんの習ってきた。最初に「十勝小唄」を覚え、その年から十勝小唄大会にも出場。最近は三味線にも取り組み始めた。石黒さんは岸本さんについて「真面目で一生懸命。小学校に上がって声も落ち着き、集中力もついてきた。伸びしろはたっぷり」とこれからにも期待を寄せる。
全国大会には各地の予選を突破した約60人が出場する。岸本さんは道外で歌うのは初めてとなるが、「元気よく歌いたい」と意欲を燃やしている。(大谷健人)