「素直に気持ち伝えたい」 中川郁子農水政務官久々の地元入り
週刊誌での不祥事発覚後、初めてとなる中川郁子農林水産大臣政務官の十勝入りは29日朝、後援会会議が開かれた帯広市内のとかち館に、報道各社の記者約20人が押しかけるなど騒然となった。会議前にカメラの砲列前に現れた中川氏は「(後援会の)皆さんに素直に私の気持ちを伝えたい」と繰り返すばかりで、非公開の会議会場へ足早に姿を消した。
29日午前8時40分ごろ、中川氏は秘書に伴われて同館に姿を見せ、集まった報道各社に深々と一礼した。中川氏が地元に戻るのは3月1日、同館で開かれた地方創生フォーラム以来、約2カ月ぶり。道内唯一のフォーラム誘致を実現し、意気揚々だった様子とは一変、憔悴(しょうすい)した表情だった。
関係者によると、中川氏は当初29日朝に帯広入りする予定だったが、急きょ変更。28日夜、報道陣が待ち構えたとかち帯広空港ではなく、新千歳空港からJRで帯広入りした。
中川氏は、不適切な交際が週刊誌で報じられた3月5日以降、入退院、統一地方選をはさみ、地元入りを模索していたが、後援会側との調整が進まず難航していた。同氏は「いろいろご迷惑をかけると思い、私の判断で今日、帰ることにした」と釈明した。(長田純一)