「最後のお願い」絶叫 雨はじく道議選候補
道議選(12日投開票)は11日、選挙戦の最終日を迎えた。3議席をめぐり現職、前職、新人の7人が立候補した激戦の帯広市区(定数3)、12年ぶりの選挙戦になった十勝区(定数4)ではともに、各候補が「最後のお願い」に選挙カーを走らせた。小雨が降る肌寒い天気の下、票の上積みを目指して政策を訴え、候補名を必死に連呼。市街地で街頭演説などを行い、午後8時に9日間の舌戦を締めくくる。
<帯広市区>(上から下へ届け出順)
伊賀淳貴氏(53)=自民・新=は午前中、市街地での遊説や企業回りで支持を訴えた。正午に市内商業施設で行った街頭演説では「32年間、民間で働いてきた現場力を生かす。皆さんと帯広十勝をより素晴らしい地域にしていきたい」と声を張り上げた。
三津丈夫氏(69)=民主・前=は、市街地の商業施設を中心に街頭演説を展開。「宝である1次産業を大切にし、再生可能エネルギーの産業群をつくり上げ、雇用を生み出す」と訴えた。道知事選の佐藤のりゆき候補や米沢則寿帯広市長との連携も強調した。
佐々木とし子氏(60)=共産・新=は午前、市内西部を中心に街頭演説を行った。「戦争する国づくり許すな、社会保障守れの願いを私に託してほしい。皆さんの声を真っすぐ道政に届ける」と訴え、市区初の共産党道議、女性道議の誕生へ支持を呼び掛けた。
清水拓也氏(40)=自民・新=は岩内町から遊説をスタート。午前は農村部、午後は市街地を中心に遊説カーを走らせた。昼食で戻った事務所で「経済の活性化、道と帯広をつなぐ仕事を私にさせてほしい。最後まで死力を尽くす」と日焼けした顔で力を込めた。
山崎泉氏(41)=無所属・現=は商業施設前の交差点など市内14カ所で街頭演説を行い、政策を訴えた。「株価が上がっても北海道の景気は良くない。まずは政治家から定数削減、報酬削減、政務調査費削減が必要。2期目も道議会改革に取り組む」と強調した。
編田照茂氏(60)=無所属・新=は午前、市内西部を中心に遊説。特定箇所での街頭演説は最小限にとどめ、選挙カーで市内を広く回って支持を呼び掛けた。「北海道、十勝、帯広の子供たちの命を守るためTPP、原発に反対する」と力強く訴えた。
上野庸介氏(41)=無所属・新=は午前、市内企業の朝礼などで支援を訴えた。掲げた37項目の政策に触れ、「地方創生でどう活力を生み出すかが大きなテーマ。声を政策に反映しなければ、道議会は帯広のために働くことはできない」と力強く語った。
<十勝区>(上から下へ届け出順)
山川秀正氏(62)=共産・新=は最後の訴えに近隣3町を選んだ。無党派層を取り込もうと、少しでも多くの有権者の目に触れることを意識した。「平和憲法を守り、生かす道政を。戦争反対の願いを託してほしい」と声を振り絞り、1票の重みを訴えた。
池本柳次氏(68)=民主・現=は、大票田の帯広近郊3町を最後の訴えに選んだ。午前は幕別町札内地区を中心に精力的に遊説を行い、「国策としての泊原発再稼働に断固反対。地方から声を上げていこう」と民主主義を守り抜く姿勢を示した。
喜多龍一氏(63)=自民・現=は出身の広尾・音調津を出発し、午前は支持者が多い南十勝中心に回った。「十勝が自信を持って地方創生に取り組めるよう力を尽くす」と訴えた。音更などを経て、終盤は大票田札内で個人演説会をこなし、支援を呼びかける。
佐々木恵美子氏(65)=無所属・現=は午前、3巡目となる芽室、幕別両市街地を中心に選挙カーを走らせ、「子育て支援と介護福祉を充実する」と声をからして訴えた。午後には大票田の地元音更でさらなる上積みを目指し、最後の訴えに臨む。
大谷亨氏(67)=自民・現=は午前、3日連続で音更町の市街地に選挙カーを走らせ、「基幹産業の農業を守って雇用を生み、人口減少に立ち向かう」と訴えた。午後は幕別町の幕別地区・札内地区を回った後、地元の芽室町で支援を呼び掛ける。
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