記念誌に歴史的資料募る 帯広三条高100周年
今年創立100周年を迎える帯広三条高校の記念事業協賛会(金澤耿会長)は、記念誌の編さんに当たり、戦前、戦中など特に古い時代の学校をしのぶ写真や資料を募っている。編纂(へんさん)部は、「1世紀という大きな節目に歴史の掘り起こしをしたい。同窓生、ご家族のご協力を」と呼び掛けている。
同校の記念誌は50周年誌から10年ごとに作成されている。学校の歩みを振り返るために編纂部が学校に保管されている卒業アルバムを調べたところ、同校前身の十勝姉妹職業学校が設立された1915年から28年までの15年間がなく、戦中の高女時代を経て53年まで抜けている代が目立った。55、56、69、71年もない。
50周年誌によると、卒業アルバムが作成されたのは28年から。戦中、戦後の混乱期に卒業アルバムが発行されていたかどうかは確かではない。
編纂部は、学校で保管していない時代の卒業アルバムのほか、授業風景や校舎を背景にした記念撮影など学校の様子が分かる写真、学級通信、部活動や修学旅行など学校の活動記録を募り、保管して整理した上で記念誌に反映させる予定。
高女時代の同窓生となると90歳を超え、資料集めは厳しくなっている。「亡くなったおばあさんの遺品など家で眠っている資料はないか、ぜひ家族の協力もいただきたい」(編纂部)とする。
編纂部の島崎隆則部長(市教委学校教育部長)は「歴史資料にも力を入れていきたいが、どの年代も手に取ってもらえるような記念誌にしていきたい」と話す。
歴史的資料は3月末まで募集する。問い合わせは同校(0155・37・5501)へ。(酒井花)
◆帯広三条高校について
・北海道帯広三条高等学校-公式ホームページ
・帯広三条高等学校 常磐同窓会-公式ホームページ
◆帯広三条高校創立100周年記念事業について
・北海道帯広三条高等学校創立100周年記念事業について-帯広三条高校ホームページ