入場者2万人突破 トーベ・ヤンソン展
道立帯広美術館で開かれている「トーベ・ヤンソン展」(同美術館、十勝毎日新聞社など主催)の累計入場者数が12日午前、2万人を突破した。節目の入場者となった帯広市内の地方公務員水野武紀さん(27)に縫いぐるみなどの記念品が贈られた。
同展は「ムーミン」シリーズの作者トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念した全国規模で展開する巡回展。昨年12月13日の開幕後、順調に来場者数を伸ばし、今月5日に1万5000人を突破していた。
水野さんは息子の陽ちゃん(1歳7カ月)を連れて来場し、石堂普之館長からムーミンキャラクターの縫いぐるみと同展の図録が手渡された。水野さんは「幼い頃にムーミンのアニメを見ていたので懐かしい。息子にも好きになってほしい」と笑顔だった。
同展は15日まで。ムーミンシリーズの挿絵だけでなく、トーベの油彩画、風刺画など彼女の画家やイラストレーターとしての側面を見ることができる。また、数百点のグッズを扱うショップも好評で、お土産選びに時間をかける来場者も多いという。石堂館長は「あと3日でムーミンが去ってしまう。できるだけ多くの人にトーベの世界を見てほしい」と話している。(高津祐也)