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絆や思いやり伝える 被災地支援ミュージカル

最後に観客や公演をサポートしたおびひろ市民ミュージカルのメンバーらと「花は咲く」を合唱、会場を感動に包んだ

 2011年3月11日の東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の子供たちによるミュージカル「僕たちからの贈り物(プレゼント)」が11日、帯広市内のとかちプラザ・レインボーホールで開かれた。子供たちが震災の経験から学んだ人との絆や思いやりの大切さを歌とダンスを交えて訴えた。

 気仙沼子どもミュージカル十勝公演実行委員会(委員長・新村浩隆十勝しんむら牧場代表)主催。子供たちは気仙沼市の演劇塾「うを座」(鈴木恒子座長、塾生9人)に所属する小学1年~高校3年の他、OB・OGも含め11人が出演した。

 子供たちは被災体験を語り、いまだに復興に至っていないことを伝えた。観客と話し合う場面も設け、震災は悲劇とともに「人を助ける勇気」や「家族と話し合う場の大切さ」に気付かせてくれたと伝えると、観客からは何度も大きな拍手が起こった。

 最後には会場の準備などを手伝った「おびひろ市民ミュージカル」のメンバーもステージに上がり、全員で「花は咲く」を合唱。「思いやりや平和を願う心が私たちからの『贈り物』」と呼び掛けた。

 鈴木座長は「多くの人に支援してもらって実現した。またいつか、復興したときに十勝で公演ができれば」と話していた。(松田亜弓)


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  • 観客に「思いやり」や「当たり前の日常」の大切さを“贈り物”にしたうを座のメンバー

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