伝統の継承誓う 帯広カムイトウウポポ保存会
帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長、会員48人)の創立50周年記念祝賀会が11月30日、帯広東急インで開かれた。関係者85人が節目を盛大に祝い、会員は先人から引き継いだウポポ(歌)とリムセ(踊り)の継承を誓った。
帯広アイヌ協会(笹村二朗会長)の主催。同協会の荒田裕樹副会長のあいさつに続き、米沢則寿帯広市長、八鍬祐子教育長、加藤忠北海道アイヌ協会理事長が祝辞を述べた。
参加者の手拍子に合わせ、同保存会の女性たちが「シッチョチョイチョイナ」(豊年踊り)、子供たちが「バッタキウポポ」(バッタの踊り)、男性たちが「ク・リムセ」(弓の舞)を披露し、盛大な拍手が送られた。
あいさつに立った酒井会長は「50年を機に改めて心を引き締め、私たちの担っている大きな役割を果たすべく十勝・帯広のウポポをさらに広め、未来へ伝えていきたい」と決意を述べた。酒井会長へ孫の酒井拓未君から花束が贈られた。
同保存会は前身の「十勝アイヌウポポ愛好会」を改称し、1964年に発足。帯広市文化奨励賞、十勝文化賞などを受賞、2009年にはアイヌ古式舞踊がユネスコの世界無形文化遺産に登録された。(澤村真理子)
◆帯広カムイトウウポポ保存会について
・帯広カムイトウウポポ保存会-帯広百年記念館 アイヌ民族文化情報センター「リウカ」ホームページ
・帯広カムイトウウポポ保存会過去の活動-十勝毎日新聞電子版
◆特集
・あすへつなぐウポポ~帯広カムイトウウポポ保存会半世紀 一覧
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