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家族で移住、夢の鉄板焼き店開店へ 幕別町忠類

夢だった鉄板屋開店に向け準備を進める裕二さんと真代さん(後列右から)。未歩さん(忠類小6年)と日菜さん(同2年)、芽生さん(同1年)=前列左から=も応援している

 【幕別】札幌から約1年前、家族で幕別町忠類に移住した青木裕二さん(35)は、夢だった鉄板焼きの店「てっぱん さん」を22日、農村風景が広がる道道幕別大樹線沿いの同町忠類元忠類350にオープンさせる。味に自信があるお好み焼きやたこ焼きなどを柱に、妻真代さん(35)による手作りケーキなどカフェメニューも提供する。来年3月、子どもが誕生し6人家族になる裕二さんは「地域の人がゆったりできる拠点にしたい」と張り切っている。

 裕二さんは美唄市生まれで、美唄工業高卒業後、2年ほど神戸などで営業の仕事をした後、札幌の印刷会社で13年間勤務。旭川で3人の子を育てていた真代さんと結婚を考える中、「ゆったりした場所で、夢だった店をやりながら家族で過ごしたい」と、“一念発起”した。

 昨年からインターネットなどで道内の物件を探し、離農後、非農家の人がしばらくゲストハウスなどとして使っていたログハウス住宅と周辺に畑があるこの場所を見つけた。昨年11月に裕二さんが単身移住、今年結婚し家族で暮らしている。市街地からは5キロほど離れ、周辺には住宅がないが、「向かいは山林、周辺は畑や草地が広がる。町のスクールバスが自宅前まで来てくれるので、安心して学校に通わせられる」(裕二さん)。

 幼少期からお好み焼きが大好きで自宅で手作りしていた裕二さん。神戸に住んでいた頃、本場・大阪のお好み焼きに衝撃を受けた。札幌に戻り、偶然、同じ味の鉄板屋さんに出会い、何年も週3、4回は通い続けた。「店を出すならこの味で」(裕二さん)と、店長に頼み半年間修業し、生地の配合や焼き加減などを徹底的に学んだ。

 たこ焼き(8個)500円、豚玉お好み焼き、具だくさんの焼きそばが各700円。裕二さんが焼いて提供する(テイクアウト可)。手作りハンバーグやエビチリなどもある。パウンドケーキは350円から、フルーツや野菜のスムージーは400円からなど。敷地内に畑があり、試験的に野菜栽培にも挑戦。裕二さんは「将来的には自家野菜を使用して商品提供したい」と話している。

 22~24日はオープン記念で1日50食限定でお好み焼きなどを食べた人に手作りレアチーズケーキをサービスする。営業時間などの問い合わせは同店(090・7656・3962)へ。(佐藤いづみ)

関連写真

  • 現在「てっぱん さん」のオープンに向け準備を進めている店舗

    現在「てっぱん さん」のオープンに向け準備を進めている店舗

  • パパ・裕二さん(奥)が作る自慢のお好み焼きをPRする真代さん(手前右)と子どもたち

    パパ・裕二さん(奥)が作る自慢のお好み焼きをPRする真代さん(手前右)と子どもたち

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