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十勝の2組最高位の優秀賞  杖道全日本大会

全日本大会で優秀賞を獲得した三戸部良太、高木万里子、高井宏行(前列左から)と全十勝剣道連盟杖道部会員

 杖道(じょうどう)の第41回全日本大会(10月5日・東京の巣鴨学園ギムナシオン、全日本剣道連盟主催)で、三段の部に出場した全十勝剣道連盟杖道部会(鈴木清志部会長)の高井宏行(47)=鹿追=と三戸部良太(31)=帯広=のペアが最高位となる優秀賞を獲得した。二段の部でも高木万里子(48)=音更=・名野まい(33)=鹿追=のペアが2年連続の優秀賞に輝いた。

 杖道は2人一組で取り組む形稽古が基本。長さ128センチ、直径2・4センチの杖(つえ)を武器に、太刀、やり、なぎなたの技にさらに独自の動きを加味した多彩な武道。仕掛ける太刀と受ける杖で演武し、全日本大会では審判員3人が正しい姿勢、打突、気勢、技の充実度などを審査、2本以上旗の上がった組が勝つ。初段から七段までの7部門に分かれてトーナメントを実施。初段から三段までは決勝を行わず、上位2組を優秀賞として表彰している。

 高井と三戸部は二段で一度ペアを組み、三段では初めて組んだ。1回戦の相手は欧州大会優勝者を擁する神奈川のペア。2人は「ガチガチで覚えていないが、大きな声は出せた」と辛くも2-1で下した。

 残る3戦は3-0で圧勝した。最終戦はかつての同門宮田遼平が出場する大阪のペアが相手。2人は「この日1番の手応え。充実した良い技が出た」と会心の演武を見せた。三戸部は「太刀は本当に切るつもりで、杖はぎりぎりで見切って応じた」。高井は昨年の1回戦敗退から「何が足りないか自問してきた。基本に立ち返り、呼吸や間合いを合わせた」と振り返る。

 三戸部は「まずは四段になる」と昇段を目指し、高井も「やるからにはさらに上を目指したい」と意気込む。

 高木と名野は昨年、優秀賞を獲得。大会前には名野が太刀、高木が杖のときに苦労した。名野は「高木の大きく伸び伸びとした杖を引き出さなければ」と迷った。呼吸や間合いを練習し、三戸部らからもアドバイスを受けて稽古を重ねたた。

 大会で2人は「試合は練習のように、練習は試合のように」を心掛け、「たくさん対戦できたら良いね」と臨んだ。勝ち進むごとに息も合い5戦全勝。名野は「形武道は動きが決まっているから奥が深い」と実感した。2人は「好きなことをやって応援もしてもらえる」と関係者や家族などに感謝した。

 同部会は、毎週日曜日午後6時から同8時45分まで帯広の森体育館で練習している。常時、入部者を募集している。問い合わせは事務局の三戸部さん(090・9756・3840)へ。(菊池宗矩)

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