十勝川西長いもの収穫始まる
十勝管内8JAで生産する「十勝川西長いも」の収穫が30日、各地で一斉に始まった。秋晴れの下、“とっくり型”の形の良いナガイモが次々と土の中から掘り出されている。
2014年産は8JAの約260戸で517ヘクタールを栽培している。近年は台湾や米国、シンガポールなどにも輸出され、海外でも人気が高まっている。
収穫は品質をそろえるため解禁日を設けており、今年は生育が早いことから例年(11月1日)より早く始まった。
約2・2ヘクタールを栽培する帯広市基松町の松浦靖さん(53)の畑では、家族やパートタイマーなど10人で朝7時に収穫を開始。松浦さんが油圧ショベルで堀った深さ1メートルほどの溝から、傷付けないよう丁寧に掘り出された。松浦さんは「こぶや変形がなく、大きいナガイモが取れている。平年より収量も多そうで、輸出への供給も確保できそう」と話した。
8JAは帯広かわにし、めむろ、中札内村、あしょろ、うらほろ、新得町、十勝清水町、十勝高島。帯広かわにしによると、全体の収穫量は1万8800トン前後の見込みで、13年産を上回るという。(眞尾敦)