深まる秋、十勝各地でハロウィーン演出多彩に
十勝管内の観光施設やホテルなどでこの秋、収穫祭が起源の「ハロウィーン」(10月31日)の演出が盛んだ。十勝エコロジーパーク(音更町十勝川温泉)で11日夜に開幕した「オータムフェスタin十勝川」(実行委員会主催)をはじめ、北海道ガーデン街道の各ガーデンや市内百貨店などには、カボチャを顔型にくりぬいた「ジャックオランタン」が飾り付けられ、ハロウィーン一色に。菓子店でも十勝産カボチャを使った商品を売り出すなど、農業王国・十勝の秋の実りを引き立てている。(杉原尚勝、高津祐也、山岡瑠美子)
◆ランタンと夜の熱気球で演出、エコロジーパーク
十勝エコロジーパークで11日夜に開幕した「オータムフェスタin十勝川」(実行委員会主催)は、初めてハロウィーンの雰囲気を演出。会場内にジャックオランタンを飾り付け、カボチャに見立てたオレンジ色の熱気球の係留が秋の夜空を彩った。
初日は、十勝川温泉の宿泊客ら約70人が訪れ、星空を観察した後、地上約30メートルの高さに係留した熱気球に体験搭乗する「ナイトバルーン」を楽しんだ。
江別市の公務員小島圭介さん(49)、妻利佳さん(43)、長女咲耶(さくら)さん(10)=江別大麻泉小5年=の一家は、キャンプで同パークを訪れ、イベントに立ち寄った。家族で熱気球に一番乗りし、利佳さんは「ハロウィーンの飾りは農業が盛んな十勝らしくて感激。念願の気球にも乗れて満足」と喜んでいた。
イベントは11月3日まで。開場時間は午後8時~同8時50分。
◆珍しいカボチャ展示・販売、ガーデン街道
北海道ガーデン街道の各庭園では、多彩なカボチャを並べるなどしてハロウィーンの雰囲気を演出している。
幕別町の十勝ヒルズ(町日新13)では園内で収穫した無農薬カボチャ約20種類を園内中央に展示。「バターナッツ」や「ポティマロン」など聞き慣れない品種のカボチャも多く、色や形もさまざま。ショップ内では数量限定で販売も行っており、担当者は「スーパーでは売っていない珍しいカボチャを味わって」とPRしている。
また、同街道では8カ所の庭園を巡り、カボチャに刻まれた文字から一つの言葉を完成させる「宝探し」のイベントも行っている。
◆藤丸、柳月などでイベント、関連菓子も
藤丸(藤本長章社長)は10日、ふれあい広場のステージをカボチャで飾り付けた。25、26日はハロウィーンの各催しも開く予定。自宅の野菜に顔のアートを施して持参すると、先着20人にお楽しみ袋も当たる。営業部営業企画課の大越光敬企画担当課長は「収穫の喜びを大切に、楽しい思い出をつくって」と話す。
柳月(本部音更、田村昇社長)は、十勝産カボチャあん入りの「十勝かぼちゃ」など、6種の関連商品を発売している。この他、仮装の写真をホームページから応募し、入賞者に菓子などが当たるコンテストも初めて実施している。企画開発室の吉川美由紀チーフは「お菓子を食べながらイベントを楽しんでほしい」と呼び掛ける。
また、市内を中心とした19ホテルでも11月3日まで、市内菓子店の「ハロウィーンスイーツ交換券」付きの宿泊プランを提供している。
◆オータムフェスタin十勝川について
・オータムフェスタin十勝川-音更町十勝川温泉環境協会