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韓国アジアパラ競技大会に斉藤さん、小野さん出場

鍛え上げられた体で初のアジアパラ競技会に挑む斉藤伸弘さん。「自己新記録で入賞を」と意気込む

 障害者スポーツのアジアの祭典「第2回アジアパラ競技大会」が18日に韓国・仁川(インチョン)で開幕し、男子で十勝初の選手として車いすのアスリート斉藤伸弘さん(47)=帯広、(株)ワトム所属=がパワーリフティングのベンチプレス男子80キロ級に出場する。斉藤さんは2016年のリオ・パラリンピック(ブラジル)も射程に入れて「自己記録(152キロ)の更新と入賞を」と意気込む。今大会には前回大会(10年、中国・広州)で金メダルなどを獲得した帯広盲学校出の全盲スイマー小野智華子さん(20)=東京在住、筑波大附属視覚特別支援学校=も水泳競技に出場する。

 斉藤さんは二分脊椎症で歩行が困難だが、岩見沢高等養護学校時代からスポーツに打ち込んできた。現在もベンチプレスとアーチェリーの2種目に取り組み、両種目でのパラリンピック出場を狙っている。

 ベンチプレスは10年に競技を始め、翌11年の西日本障害者選手権大会で初出場で優勝。昨年12月の全日本障害者選手権88キロ級で152キロを挙げて世界選手権(今年4月、ドバイ)に日本代表入りを果たした。世界選手権では初めて使う国際規格のシャフト(両端の重りを支える棒)に対応できず、135キロで25位と不本意な成績で終わった。これを反省材料にして自分用にシャフトを購入、「脂肪を減らして筋肉量を増やす」と肉体改造にも取り組み、今年7月の西日本大会では体重を落として80キロ級でのアジアパラ競技大会参加標準(135キロ)を難なくクリアして日本代表入りを決めた。

 アジアパラ競技大会の出番は22日。「自己記録を1キロ更新する153キロを挙げたい。入賞を」と目標を掲げる。さらに2年後のリオ・パラリンピックに向けて「現在の体重(77キロ)をさらに絞って72キロ級で参加標準(148キロ)をクリア、世界ランキング上位に入って出場を」と、週5回の猛練習に取り組む。アーチェリーでもアジア大会帰国後の11月1日から長崎県で開かれる全国障害者スポーツ大会に道代表で出場する。

 小野さんは12年のロンドン・パラリンピック女子100メートル背泳ぎで8位入賞を果たした。アジアパラ競技会では第1回大会の同種目で金メダル、200メートル個人メドレーと100メートル自由形で銅メダルに輝いており、今大会でも活躍が期待される。(横田光俊)

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