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女子サッカー齊藤理子 韓国遠征日本選抜候補に

JFAエリートプログラムで最終キャンプまで残った齊藤理子。日本選抜入りの朗報を待つ

 十勝地区サッカー協会の女子トレセン「とかち帯広FCなでしこ」の選手で、下音更中サッカー部のFW齊藤理子(1年)が、11月に韓国へ遠征する日本選抜チームの候補選手となった。8月26日から札幌市で行われた「日本サッカー協会エリートプログラム女子U-13」の最終キャンプまで残り、選抜入りに近づいた。国内でGKを含め23人しかいない狭き門。選ばれることを信じながら練習に熱を入れている。(岡部彰広)

 管内では2010年の佐久間結愛(当時札内中)以来の選抜入りを目指す。

 齊藤は身長153センチ。体幹の強さを生かした体力、スピードを持ち味とする。下音更中で指導する尾見俊昌コーチは「女子ではずぬけた力を持っている。サッカーを理解する能力も優れている」と評する。齊藤も「当たり負けしないのと、裏に抜け出すスピードが持ち味」と自賛する。

 道協会の推薦を受け、5月に大阪で行われたキャンプ(1次)に初参加。なでしこリーグやJリーグ下部チームなどの精鋭56人とともにパスやボールコントロールを学んだ。最終キャンプに残ったのはその半数以下。道内選手では沖野るせり(クラブフィールズリンダ、苫小牧和光1年)と2人のみだ。

 キャンプ中の練習ゲームでは得意の飛び出しなど持ち味を随所に見せたが、一方で「うまい人とはパスの精度など技術の差はあった」と浮かれることはない。友人となった沖野に対しても「足が速くゴールに向かう姿勢もすごい。でも道内で一番のライバルでもある。負けたくない」と励みにしている。

 夏まで同中サッカー部主将だった兄啄登さん(3年)の後を追い、5歳からサッカーを始めた。現在は週4回の部活動後、クラブチームで2時間の練習。月1、2回の女子トレセンにも参加している。サッカー漬けの毎日の中でも「普段の生活をしっかりしないとサッカーに影響するから」と、「学年トップクラス」(尾見コーチ)という勉強も頑張る。

 現在、1、2年生の新チームとなった部活動ではFWの控えとしてベンチ入りし、公式戦にも出場している。「男子と比べて遜色がなく、チームにいい影響を与えている。われわれ指導陣の励みにもなる」と谷内雅美監督は目を細める。

 7日に帯広の森で行われたなでしこリーグで改めて刺激を受けた。大好きな川澄選手のドリブルの速さ、高瀬愛実選手の相手を外す動きなどの判断力に目を奪われた。将来のなでしこリーグ入りへの意欲も高まった。

 韓国遠征メンバーのフィールドプレーヤーは現在の20人から4人が落ちるが、「(合宿では)やることはやった。選ばれれば点を取りたい」と吉報を待っている。

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