帯三条2年連続道大会へ 秋季高校野球十勝支部予選
高校野球の第67回秋季道大会十勝支部予選(帯広の森野球場)最終日の21日、帯広の森野球場で代表決定戦を行った。午前のAブロックは帯三条が八回コールドの8-1で帯大谷を破り、2年連続17度目の出場権を手にした。帯三条はエース藤崎稜也主将(2年)が強打線を2安打1失点に抑える好投。12安打と好調の打線にも支えられた。道大会は10月6日から札幌円山球場などで開かれる。(岡部彰広、金野和彦、塩原真)
(21日)
◇Aブロック
▽代表決定戦
帯大谷
00010000 |1
02040011×|8
帯三条
(八回コールド)
▽三塁打=牛尾(三)
▽二塁打=高橋侑(大)飯塚、越後(三)
打撃好調同士の対戦は、先手を取った帯三条が押し切った。
帯三条は二回、先頭牛尾の右越え三塁打と角玄の右前打で先制。さらに岩木の左前打などで2死一、二塁から眞鍋の中前適時打で2-0とした。四回は打者一巡の猛攻。角玄の四球、岩木の失策を誘う犠打、眞鍋の中前打で1死満塁から、橋本が右犠飛。飯塚、越後の連続二塁打も出て6-1とし、主導権を握った。
エース藤崎は、味方の堅守や好調打線に支えられながら打たせる投球で七回まで1安打投球だった。
帯大谷は二回1死二塁の先制機を逸したのが痛かった。2点を追う四回に奥平の四球、山田の死球に中澤の犠打で1死二、三塁とし、高橋侑の内野ゴロで1点を返したが、五回以降はイレギュラーによる1安打のみに抑えられた。
高橋尚は低めに球を集めたが、球が真ん中に集まった四回に痛打を浴びた。
先制が大きかった
帯三条・山本浩介監督の話
安心した。相手は勢いがつくと止まらない打線。こちらが先制できたのは大きかった。エース藤崎は最後まで集中していた。道大会はできる限りの備えをして全力で戦いたい。
道大会気負わず
同・藤崎稜也主将の話
道大会では今大会同様、打たせる投球をしたい。気負うことなく戦い、まず1勝を目指す。
チームに勢い貴重な追加点 帯三条・飯塚
○…帯三条は飯塚啓汰(2年)の一打が貴重な追加点を生み出した。四回、3-0としてさらに2死一、二塁と好機を広げた場面で、飯塚が甘い直球を左越えに運ぶ会心の当たり。山本浩介監督が「大きかった」と振り返る2点二塁打となり、チームにさらなる勢いをもたらした。
今夏も出ていたが、打球に対して顔をそらすなど守備に不安があった。しかし、新チームになってレギュラー番号を背負うようになってから責任感が増し、打球に対する反応が良くなってきた。
2番打者ながら、今大会は4安打6打点の大活躍。山本監督が「想像を超える活躍」と褒めれば、飯塚も「守備が良かったから打撃につながった。チームのいい流れに乗せることができて良かった」と言葉は控えめながら満面の笑みを浮かべた。
◆高校野球 支部予選について
・第67回秋季高校野球大会 十勝支部予選-十勝毎日新聞電子版