十勝ワイン「プレシャスブレンド」２２日発売
ワイン城落成４０周年を記念して発売される「プレシャスブレンド」
【池田】町ブドウ・ブドウ酒研究所は、ワイン城落成４０周年を記念した十勝ワイン「プレシャスブレンド」を２２日に発売する。池田の独自交配品種「山幸」と欧州産「メルロー」をブレンドした。山ブドウの血を引く山幸の個性を生かしながらバランスの良い味に仕上げた。
山幸は、欧州品種を改良した「清見」と十勝で採取した山ブドウを掛け合わせ、山ブドウ譲りの豊かな酸味と渋みを持つ。冬の寒さに強く、栽培管理がしやすいため池田町内で栽培されている醸造用ブドウの品種別作付けでは最も面積が大きく、同研究所は、山幸を十勝ワインの中核に位置付けている。
ただ、個性の強さは一方で飲み手の好き嫌いを生む。今回、こくと深みがあるメルローをブレンドすることで飲みやすいワインを作り上げた。寒冷地の池田では、栽培に適したブドウ品種が限られ、昔から町外産ブドウを使ったワイン造りが行われてきた。「トカップ」「セイオロサム」などを生み出し、「プレシャス（＝貴重な）ブレンド」もこれまでのブレンド技術の蓄積で可能となった。
同研究所は「満足度、コストパフォーマンスの高いワイン」とＰＲしている。価格は７２０ミリリットル入り、税込み１６２０円。１万２０００本製造し、全国発売する。
問い合わせは同研究所（０１５・５７２・４０９０）へ。（平野明）
