雲間にぼっかり中秋の名月 8日夜
十五夜(旧暦8月15日)に当たる8日夜、十勝管内は広く雲に覆われたが、一部で雲の切れ間から中秋の名月が顔をのぞかせた。
中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったとされる。新月の日から数えて15日目の月を指し、今年は満月(9日)と1日ずれが生じた。
十勝管内は8日午後から雲が増え、多くの地域で月見にはあいにくの空模様となった。それでも幕別町明野の十勝川上空では、一瞬の雲の切れ間を縫って黄色みがかった月が浮かび、鉄橋を走る列車をうっすらと照らした。
9日の満月は、地球に接近して通常よりも大きく見える「スーパームーン」だが、同日夜の十勝地方は曇りの予報となっている。(丹羽恭太)