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リスやコウモリの通り道 まちマイ中札内編

道路下部に設けられた通路。コウモリの通行を想定し高さは4メートルほどになっている。上部の木はリス用の橋。

 帯広広尾自動車道をくぐるように設けられたトンネル状の通路。道路建設によって分断された林をつなぎ動物たちの移動経路を確保するための通り道だ。

 道路によって動物の居場所を切り離してしまう恐れがある場合、建設前の調査で必要性が認められれば、動物用の通路を作っている。周辺環境への影響緩和や動物の道路への飛び出しを防ぐためで、自然が多い箇所に設けられる。

 同自動車道では、主に防風林があったところに道路を通した箇所で設置され、帯広開発建設部によると「山間部でない場所にしては設置する割合が多く、自然が近い地域」と話す。

 通路は帯広と中札内に4カ所ずつ。大きさは各地域の通行動物によりさまざまだが、同自動車道の場合は、河川管理道路と兼用の大型のものや、軽乗用車が通行できる程度のものなどがある。

 主な通行者はエゾリス。その他モモンガ、エゾクロテン、キツネ、コウモリなど。通路上部にはリス用の木の橋、コウモリが羽を休める巣箱も取り付けられている。同部が春、夏、秋、冬に1カ月ずつ行った調査では計120日間にリスが150回通っていたといい、動物にとっても便利な道になっているようだ。
(伊藤亮太)


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