短編映画の撮影進む ワイガヤ十勝
【清水】十勝出身などの首都圏在住者らのグループ「ワイガヤ十勝」(柏尾哲哉代表)が製作する短編映画の十勝ロケが管内各地で進められている。5日には十勝千年の森(町羽帯)でロケが行われ、主演する台湾の女優ウー・シンティさん(21)が園内を散策したり、ヤギとふれあうシーンなどを撮影した。
撮影が行われている映画は「マイ・リトル・ガイドブック」。台湾の女性などをターゲットに、十勝を観光地として認知してもらうことで盛り上げようと企画された。インターネット上で企画概要を公表し賛同者と出資を募る「クラウドファンディング」の手法で制作費がまかなわれている。完成後は出資者への先行公開後、動画サイト「ユーチューブ」で日本を含む世界に発信する。
映画は幕別町出身の映像作家逢坂芳郎さん(34)が監督を務める。ウー・シンティさん扮する台湾の旅行代理店に勤務するメイはおっちょこちょいな性格で業務成績が良くなく会社の人員整理の対象となりかける。新たな観光商品の開発のために十勝のリサーチを命じられたメイが十勝の魅力を探るために奮闘する物語。
5日に行われた十勝千年の森でのロケでは、メドウ・ガーデンやアース・ガーデンなどで撮影が行われ、同園のセグウェイツアーガイドらが登場するシーンも撮影された。十勝千年の森のほか、上士幌のナイタイ牧場や池田のボーヤファーム、芽室の坂東農場などでも撮影が行われる。
ウーさんは過去にも幸福駅(帯広市)などを訪れたことがあるといい、「十勝は食べ物がおいしい。今回の撮影では熱気球に乗るのが楽しみ」と話していた。また、粟田経弘プロデューサーは「観光プロモーションビデオとは異なり、十勝の魅力を映画ならではの『ストーリー』で訴えたい。中国語なのでユーチューブにより、中国や香港などへのPRとなることも考えられる」と話していた。(大谷健人)
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