どさんこカクテルアワード 吉田さん優勝
賞状を手にする吉田さんと、受賞したカクテル「Ｎｏｒｔｈ Ｂｌｏｏｍ」（手前）
「Ｃｏｍｏｄｏ ＢＡＲ．Ａｘｉｓ」（帯広市大通南１１、さくら館ビル５階）店主の吉田翔（かける）さん（３０）＝日本バーテンダー協会帯広支部＝が同協会北海道統括本部主催の「ＮＢＡどさんこカクテルアワード２０１４」（８日・網走市）で優勝し、ベストテクニカル賞もダブル受賞した。昨年は２位に終わった吉田さんは「リベンジを果たしたかった。素直にうれしい」と喜んでいる。
今年で２回目となる「ＮＢＡどさんこ－」は、開催地の食材を材料に使った未発表のオリジナリティーあふれる“ご当地カクテル”を提案し、味覚や色彩、香り、ネーミング、技術、普及性が総合的に審査される。
大会には１１人が出場した。吉田さんはいずれも網走産の日本酒、はまなすピューレ、バニラアイス、黒糖を使ったカクテル「Ｎｏｒｔｈ Ｂｌｏｏｍ（北に咲く）」を出品。ハマナスの甘酸っぱさをアイスクリームでまろやかに仕上げた「スイーツのようなカクテル」（吉田さん）で、１カ月前から試作を重ね、同支部の先輩や店の常連客らに味見をしてもらいながら完成させた。
最高賞の受賞は若手バーテンダーの登竜門とされる２０１２年の「第２０回オリジナルカクテルコンペティション」（同協会網走支部主催）以来。「最近は２位、３位ばかりで悔しい思いをしていた。（優勝で名前を呼ばれたときは）うるっときた」と笑顔を見せる。「今後はインターナショナル・バーテンダーの資格を取得し、全国大会に出場したい」と次なる目標を見据える。
同カクテルは協会に加盟する網走市内の飲食店で提供される他、帯広の吉田さんの店でも味わえる（１杯１０００円）。（澤村真理子）
