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雑誌入荷遅れ、野菜も高騰 関東の雪で管内に影響

大雪のため入荷遅延を知らせる張り紙(帯広喜久屋書店/ザ・本屋さん)

 関東地方の記録的な大雪で、十勝でもさまざまな影響が出始めている。雑誌の入荷や宅配便に遅れが生じている他、産地の天候不順の影響で長ネギやホウレンソウなどの価格も上昇。対応に追われる地元関係者は「1日も早い正常化を」と願っている。

 JRが15日から18日にかけて、東北線など広い範囲で大幅な遅れや運休が生じた影響で、JR貨物を利用する書籍などの物流に乱れが生じている。帯広喜久屋書店/ザ・本屋さん(西4南12、長崎屋帯広店4階)では18、19日に入荷予定だった雑誌が20日にずれ込んだ。19日現在も、2日分で雑誌240種類、書籍180種類が未入荷。「列車の運行が再開しても、貨物の輸送は生鮮品が優先されるため、書籍の物流が正常になる見通しは立っていない」(高橋千尋社長)という。

 宅配便にも影響が出ている。佐川急便帯広店によると、本州からの宅配便の同店着が1日程度遅れている。「東北地方で道路が通行止めになっていた影響で、本州のほぼ全域からの荷物が遅れている。フェリーや飛行機の欠航もあったため全体的に物流が乱れており、正常に戻るにはあと数日かかる見通し」とする。

 ヤマト運輸道東主管支店(芽室)でも関東、中部など広い範囲で宅急便の集配が遅れ、十勝管内での配達も最大で2日程度の遅れが生じているという。

 産地が大雪に見舞われた影響で、野菜の価格も上昇傾向。帯広地方卸売市場では「一部の野菜で半日程度の遅れがあるものの、現時点で入荷に大きな影響はない」とするが、ホウレンソウなどの葉物野菜や大型野菜は大雪やハウスの倒壊で関東産が入ってこないため、九州・四国産の割合を増やして対応している。

 管内のスーパーでは関東産が主力の長ネギやホウレンソウが高値に。フクハラの米山淳也アシスタントバイヤーは「長ネギの仕入れ価格は前年比で3倍近い」と話す。別のスーパーでも「今は1本128円の長ネギが来週あたりには198円くらいになる」とし、「野菜は(当分)安くなることはないのでは」とみている。
(丹羽恭太、澤村真理子) 

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