ソリや大雪像に歓声 氷まつり会場
31日に帯広市内の緑ケ丘公園で開幕した「第51回おびひろ氷まつり」(帯広のまつり推進委員会主催)では、美しい大氷像や多くの体験型のアトラクションが多くの来場者を出迎えた。晴天が広がる中、会場には子供たちの笑顔があふれ、十勝の冬を彩る一大イベントは初日から盛り上がりを見せた。
速くてびっくり新型回転ソリ
○…帯広青年会議所(帯広JC)は毎年人気の「回転ソリ」(外周約50メートル、9人乗り)を今回初めてリニューアル。材質の軽量化とシートベルト装着で安全性を高め、ソリには牛柄の模様をあしらった。威勢の良いの掛け声とともに会員たちが力いっぱいソリを押して回すと、子供たちから大きな歓声が響いた。
帯広市内のさくら保育園に通う内山花桜ちゃん(4)は「すごく速くてびっくりしたけど楽しかった」と笑顔。ホットミルクの無料配布コーナーも設置され、音更小1年の中藤輝光(ひかる)さん(7)は「体が温まっておいしい」と頬を赤らめながら味わっていた。
銀匙グッズ多数特設コーナー
○…人気漫画「銀の匙(さじ) Silver Spoon」の特設コーナーは多くの“銀匙ファン”でにぎわった。公式グッズの他、実写版映画の撮影で使用した校章などの小道具も並び、来場者は興味深く見入っていた。ポスターとキーホルダーを購入した帯広在住の夫婦は「アニメを見てファンになった。地元が舞台なので応援したくなる。主人公の八軒君がひたむきに頑張る姿が好き」と話していた。
果物や野菜使いお面1500点
○…大氷雪像裏側の通路では「氷のお面展」を開催、果物や野菜を使って作ったお面がずらりと並んでいる。今年は、雪不足のために作品を並べる台座を急きょ木の板で代用、市内25小学校の児童の作品約1500点が展示されている。子供たちは30日午前から来場し、名前の書かれたプレートの横に持ち寄った力作を設置。愛国小2年の黒田紋ノ丞君(8)はみかんとりんごの皮、毛糸を使った作品を出品し、「目の部分をくの字にしてうれしい表情にした」と出来栄えに満足げな表情を見せていた。(高津祐也、小縣大輝)