十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

音楽で地域振興を 帯広大正地区に居酒屋 多田さん夫妻経営

「音楽で地域振興を」と意気込む(左から)多田寛康・正美夫妻、“常連演奏客”の柴多浩一さん

 帯広市大正地区で初の音楽演奏ができる飲食店「音楽居酒屋ちょんちょん(、、)」=大正本町本通3ノ4、多田正美店長(42)=が開店、演歌からジャズまで幅広い音楽ファンでにぎわっている。元農家で農機具開発企業を経営する夫の寛康さん(53)が「専属大工兼ミュージシャン」として店内の改装と音楽設備の充実に努め、知人の音楽家や地元のカラオケファンが続々と集まる。「ジャンルを問わない音楽で、地域振興を。大正を盛り上げたい」と夫妻は奮闘している。

 寛康さんは帯七中1年の時に「学校で活動していたベンチャーズバンドに参加した」とエレキギターを始め、帯農高進学後も帯広のロックバンドでギターとエレキベース演奏で活躍。その後、帯広の「ジャズハウス add(アド)」(中村稔さん経営)に出入りするうちに、ベーシストの中村さんに憧れ、ウッドベースも始めた。ダイコン収穫機を自ら開発して1998年に「多田テック」(市内以平町)を創業、経営のため音楽からしばらく離れていたが、「音楽居酒屋の開店は夢だった」と言う。

 妻の正美さんも、かつてにぎわっていた大正市街地の活性化のため、みんなが気軽に集まれる飲食店経営を計画。夫妻の3人の息子たちが今春、進学などで子育てに区切りがつくため、国道236号沿いの元飲食店舗を借りて、今月8日に開店した。

 店名は「もうけることは目指さない。収支はちょんちょんでいい」(正美さん)と付けた。機械加工・大工が得意の寛康さんが昨年12月中旬から店内を改装、寒かった客席は独自開発の床暖房システム付きの小上がりに仕上げ、地域の高齢者も温かい店内でカラオケを存分に楽しめる。

 店には寛康さんの長年の音楽活動で知り合った仲間が各地から集まる。以前、ジャズバンド「セブンスターズ」で仲間だった帯広市内のサックス奏者柴多浩一さん(57)は常連の一人。ジャズのセッションのほか、カラオケで演歌を楽しむ客がいたら、その場で生のサックス伴奏をする。「ここでの演奏は息抜き。誰でも音楽を楽しめる」と笑顔を見せる。

 多田夫妻は「演歌、歌謡曲、ロック、フォーク、ジャズなど何でもOK。気軽に集まって歌って演奏を。将来はライブも開きたい」と昼間の仕事を終えると店に駆け付け、客との交流を楽しんでいる。営業は午後6時~同11時。火曜休業。問い合わせは多田さん(090・2052・3266)へ。(横田光俊)

更新情報

仕事や教育に分身ロボを 31日プラザまつりで体験会

紙面イメージ

紙面イメージ

8.22(木)の紙面

ダウンロード一括(68MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年8月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME