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姉妹で明暗 高木菜那・美帆選手 五輪選考会

出場選手発表後、初出場を決めた姉の高木菜那選手(右)に近づきエールを送る妹の美帆選手(塩原真撮影)

 高木姉妹の五輪挑戦は、姉の菜那選手が初出場。しかし2歳下の妹美帆選手はシーズン初めからの不調から脱せず、中学3年時のバンクーバーに続く連続出場を逃し、明暗を分けた。

 菜那選手は、五輪初出場の切符を懸けた最終日の5000メートルで、出場枠外の5位に終わった。「力不足だったと思う。3本(レース)とも悔いが残る」と、代表入りを確実とする結果が得られず、目に涙をためた。それでも「首の皮一枚つながっている状態」と発表を待ち続け、名前を呼ばれると笑顔が弾けた。W杯団体追い抜きで2位になったことが大きなポイントとなった。

 4年前は高校生だった。五輪は「夢のまた夢」だったが、妹が五輪に出場し「近くになった気がした」という。ただ、成績は妹に先行されたままだった。仲のいい姉妹だが「応援する気持ちの半面、悔しい気持ちもあった」という。社会人の競技生活にも慣れて、今季は大躍進。「妹に勝ちたいという気持ちがあったからここまで来られたと思う」と、身近にいた大きな存在に感謝した。

 美帆選手は大会2日目までの1500メートル、3000メートルで共に枠外の5位。最後のチャンスとなった1000メートルも、出場枠内の4位に100分の3秒差で届かず5位だった。姉とは逆に小差での落選。ただ涙を見せることはなく「覚悟はしていた」としっかりとした口調で、結果を受け止めた。

 中学生ヒロインとして注目されてからの4年間はあっという間だった。出場しただけに終わったバンクーバー五輪から、ソチでは結果を求め、より良いスケーティングを追求したが、調子を合わせられなかった。姉を「いろいろあると思うが頑張ってほしい」と送り出す一方、「完璧な代表を」と、早くも4年後の平昌五輪(韓国)に照準を合わせている。(岡部彰広)

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