連続出場に“赤信号” 高木美帆5位 ソチ五輪代表選考会
【長野】スピードスケートのソチ五輪日本代表選手選考会(日本スケート連盟主催)最終日は29日、エムウエーブで行われた。午前11時からの女子1000メートルは、辻麻希(開西病院)が1分18秒236で3位、神谷衣理那(毎日元気-白樺学園高出)が1000分の1秒差の1分18秒237で4位となった。高木美帆(日体大-帯南商高出)は僅差の5位に終わり、五輪の連続出場が苦しくなった。小平奈緒(相澤病院)が1分17秒06で制し、短距離2冠を達成した。男子1000メートルは大和田真(北翔大-本別高出)が1分11秒08で3位、長島圭一郎(日本電産サンキョー-日大、池田高出)が1分11秒24で4位だった。山中大地(電算)が1分10秒94で優勝。1500メートルでの五輪出場が濃厚な近藤太郎(専大)が0・11秒差で2位に入った。
(岡部彰広、塩原真)
敗戦受け入れる
高木美
○…「実力不足だったと思います」。女子1000メートルで、出場枠内の4位に100分の3秒差で届かず5位に終わった高木美帆は、3日間のレースを振り返った。
連続五輪代表への最後のチャンスを生かせなかった。1500メートル、3000メートルでともに枠外の5位。それでも「レース展開は悪くない」と、1500メートルに次ぐ得意種目に懸けた。日体大の先輩の清水玲香(竹村製作所)を常にリードしてゴールしたが、「(1分)18秒台だった時点で負けを認めざるを得ない」
4年間はあっという間だった。「世界ジュニアで勝ったりしてきたが、それが五輪を甘く見ることになったのかもしれない。(中学生だった)前回は監督に勝たせてもらったと今になって思う」。平昌五輪(韓国)に照準を切り替え「4年かけて完璧に五輪を決めて、上位も狙いたい」