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国際交流員のイアンさん、弓道初段に 足寄

弓道初段に合格したイアンさん(左)。右は指導に当たる五十嵐さん

 【足寄】町の国際交流員で町弓道連盟(多治見亮一会長、会員21人)に所属するイアン・ラスカウスキーさん(28)=カナダ出身=が、道弓道連盟東部地区の地方審査(四段以下)に初めて挑み、初段合格を果たした。日本文化にも積極的に親しんできたイアンさんは「(弓道を通じて)忍耐や心、寛容であることなどを学んだ。二段も目指す」と話している。

 イアンさんは2007年にカナダ・アルバータ大学を卒業し、レクリエーション治療責任者などとして活躍。足寄には、町の姉妹都市・ウェタスキウィン市友好協会(アルバータ州)の推薦で、11年9月に着任した。児童・生徒らに英語を教え、一般向けの英語指導もしている。

 弓道は来町1カ月後に始めた。国際交流員の前任者の話から関心を持ち、町弓道連盟顧問の五十嵐定美さん(82)=錬士五段=の門をたたいた。五十嵐さんは「他国に来て、慣れない弓道を志す時点で心構えが違った」と話す。

 週1回、2時間の練習を続け、作法を身に付け、腕を上げていった。今年6月に町内で行われた大会では、23人中5位に。今回の審査の1週間前は毎日練習し、足寄高校生からも立ち座りの作法を習った。

 審査は10日に釧路市内で行われた。筆記と実技があり、実技では入退場と射法、二射をこなした。「自信はあったが、先生方の一番前だったので緊張した。失敗しても顔に出さないよう平常心を心掛けた」(イアンさん)という。

 雌阿寒太鼓保存会にも参加するイアンさんは「太鼓もそうだが、真剣かつ楽しみながら取り組んでいる。弓道は精神的なものを含む活動。人を気遣う心がスポーツにも表れている」と話す。五十嵐さんは「二段を受ける心構えで、鍛錬、精進を」と温かく見守っている。(菊池宗矩)

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