佐々木畜産株式会社 代表取締役 佐々木章哲氏~2025トップインタビュー
産地盛り上げへ世界に進出
もっと国産牛を十勝から全国へ
今年創業77年を迎えます。十勝を中心とした北海道産の牛肉と、自社ブランド牛「十勝四季彩牛」など年間1万5000頭を取り扱います。
振り返ると、2024年は畜産業界全体がさまざまな課題に直面しました。物価高などの影響で節約志向も強まる中、牛肉の家計消費が減少する一方、飼料代や光熱費の上昇、人材不足など生産現場の負担は増すばかりです。
こうした状況下でも、当社の出荷量の9割を占める道外のスーパーマーケットの需要は堅調です。これは輸入牛肉価格の高止まりを受け、国産牛への関心が高まっているためです。
乳牛も含めると日本で飼養される牛の1割を占める十勝は、国産牛肉の重要な供給地ですが、輸入肉の不確実性などもあり、産業のインフラや大学などの研究環境も含め、生産地としての期待が非常に高まっています。
十勝を「焼き肉とホルモンのマチに」
国内市場の変化を見据え、21年からは海外への牛肉輸出も手掛けています。「佐々木牛」としてブランド化し、米国や東南アジア市場への輸出に着手しました。特に米国は牛肉需要が高く、北海道産牛肉のブランド発展のため実績を積みたいと考えています。
日本人の1人当たりの年間牛肉消費量は約6キロと減少傾向にあり、その半分が輸入となっています。ただ、帯広には国内最大級の規模の食肉処理場があります。
新鮮な肉が手に入る地域でもあり、十勝の皆さまには焼肉や新鮮なホルモンをもっと楽しんでいただきたいと思います。2027年の「全国和牛能力共進会北海道大会」会場である十勝・帯広を「焼き肉とホルモンの街」として、国内外に向けて盛り上げていければと考えています。
佐々木畜産株式会社 代表取締役 佐々木章哲氏~2025トップインタビュー
<佐々木畜産株式会社>
帯広市西24 条南1 丁目1 番地
TEL 0155ー37ー5111
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