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8年ぶりに低緯度オーロラ観測 陸別

津田館長が銀河の森天文台で撮影した低緯度オーロラ(赤線で囲った部分。2月28日午前2時1分、露出30秒)

 【陸別】陸別町内で2月28日午前1時半ごろから同4時半ごろにかけて、低緯度オーロラが出現した。りくべつ宇宙地球科学館・銀河の森天文台の津田浩之館長と中島克仁主査が写真に収めたほか、同天文台に設置している名古屋大学の機器でも撮影。解析した同大宇宙地球環境研究所の塩川和夫教授は、「波長の関係で街明かりではなく、弱い低緯度オーロラとはっきり分かった。いつも見るような赤色よりも緑色の方が強い」と結論付けた。

 同日は太陽の大きめの爆発現象(フレア)が発生し、米国などでは中緯度のオーロラが見られると騒ぎに。日本でも肉眼では見られないが写真に収められる可能性があるとみて、津田館長が準備していた。

 同天文台でのオーロラ撮影の成功は2015年12月以来となる。同天文台と私設陸別天体観測所(町上陸別)でカメラを構えていた津田さんは「8年ぶりに捉えられて良かった」と喜ぶ。今後、太陽の表面に黒点の数が増え活動も活発化することから、「オーロラのシーズンが始まったという感じ。3、4月は気が抜けない」と話している。(北雅貴)

写真上部にオーロラが写る画像。1段目は月の影響で明るくなっているが、時間の経過とともにはっきりとした形になっている。最下段の右端は夜明けの時間帯の写真(名古屋大提供)

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