能の世界~知って楽しむ帯広能(3)「リズムの共有」
決められた音楽 根底に七五調の「謡」
能の音楽はシテ方の謡(うたい)と、笛、小鼓、大鼓、太鼓の四人の囃子(はやし)方の演奏によって成り立ちます。これがひな人形の五人囃子です。その特色としては指揮者が存在しません。皆、舞台に立つ役割は、それぞれの家で継ぐ専門のもので、入れ替わることは決してありませんが、全員が全ての役割を稽古し修得しています。
他の人がどう演奏するかを把握...
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