「最高の滑り」「努力すれば報われる」 高木美帆選手金メダルに幕別PV沸く
【幕別】北京五輪のスピードスケート女子1000メートルが17日午後行われ、金メダルを獲得した高木美帆選手の快挙に地元・幕別町が湧いた。町百年記念ホールで町内のスポーツ関係者らが競技を見守ったほか、オンライン応援会に参加した人たちは、5種目にわたる高木選手の健闘に称賛を送った。
オンライン応援会(北京2022オリンピック出場選手を応援する会主催)は競技と同時刻の午後5時半ごろから行われ、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」上で約90人、同ホールで高木選手の父愛徳(よしのり)さん、飯田晴義町長、同会実行委員ら約15人が参加した。今大会中のオンライン応援会は、3回目で最後の開催となった。
同ホールで見守った関係者は、はちまきを額に巻き、スティックバルーンで応援。高木選手が最終周に差し掛かってからスティックバルーンをたたく音、「いけ」という声などが一段と大きく響いた。結果は同競技の五輪新記録でゴール。最終組の結果が確定し金メダルが決まると、関係者はスティックバルーンを高く掲げて打ち鳴らし、歓声が上がった。その後、同会の柿崎俊男会長の発声で万歳三唱した。
愛徳さんは今大会のオンライン応援会に出席したのは初で「お忙しい中こうしたオンラインパブリックビューイングを開催して頂いた皆さんに感謝。(高木選手の結果で)町民・国民の皆様に感動を与えられたかなと安堵(あんど)している」と話した。飯田町長はこの日の朝、験担ぎを兼ねて金メダルを願い「金色のネクタイ」を身につけ、応援に臨んだ。
飯田町長は「努力すれば報われるということが見ていた子どもたちも分かったのではないか。おめでとうと声を掛けたい」と語った。帯広南商業高校スピードスケート部元監督で、高木姉妹を高校時代に指導した東出俊一さん(65)=帯広大谷高社会科講師=は「最高の滑り。1人だけ後半もタイムを落とさずレースをできていた。ずっと多くの種目でがんばってきたのが実証された」と話していた。
19日にマススタートを控える姉の菜那選手に向けては「2人は姉妹で何十倍にもなる力がある。悔しさをバネに最後に一発かませよと伝えたい」とエールを送った。
(本田龍之介)