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動画に集大成 「後悔ない」 高校総文祭 ウェブで開幕

動画撮影に臨む音更高などの4校合同チーム(2日)

 高校文化部の全国大会となる第44回全国高校総合文化祭(総文祭)が、ウェブ上で開幕した。高校生約2万人が高知県に集まる予定だったが、新型コロナウイルスの感染防止のため、公式サイト内で映像や活動成果の発表を行う。十勝管内の高校生も動画撮影などに臨み、「後悔なく、やり切った」と充実の表情を浮かべた。(高田晃太郎、松田亜弓)

「本番のように緊張」 4校合同管弦楽
 総文祭には管内から5部門に延べ10校が出場する予定だった。10月31日まで、23部門の動画や画像などが公式サイトで公開される。

 器楽・管弦楽部門で出場予定だったのは、音更高校管弦楽局(渡部花音局長)を中心にした帯広緑陽、帯広工業、芽室の4校合同チーム(42人)。音更高では、感染対策として普段は五つの教室に分かれ、基礎練習やパート練習を繰り返してきた。

 「ウェブ開催が決まった時は、正直、がっかりした」と振り返る渡部局長。しかし、次第に「映像で見てくれる人たちのために、頑張ろうという気持ちになった」という。

 例年なら本番に向けて10回は合同練習を行うが、4校が集まれたのは1回のみ。音更町文化センターで2日に行われた撮影は、休校の影響で十分練習できなかった弦楽器担当の1年生8人が演奏に参加せず、撮影のサポートに回った。

 演奏曲は、難易度が高いとされるバッハの「シャコンヌ」。コロナ禍がなければ、高知県で千人以上の観客を前に演奏するはずだった。保護者ら約20人とビデオカメラに向かって計3回、精いっぱい演奏した渡部局長は「1曲ずつ新たな気持ちで演奏したので、本番のようにすごく緊張した。練習の成果を思いっ切り発揮でき、やり切った気持ち」。四つのカメラで撮影された動画は、顧問の加藤啓(ひろむ)教諭が約10時間かけて編集した。

「時代」合唱 応援届け 帯三条・帯柏葉
 一方、合唱部門の出場が決まっていた帯広三条(泉侑里、石田萌華部長)と帯広柏葉(高橋幸愛部長)の合同チームは、7月中旬に撮影に臨み、約50人の部員が帯広市民文化ホールで舞台に立った。

 合唱曲は帯広出身のシンガー・ソングライター友章(ゆうしょう)さん(2013年に逝去)の「君へ…」と帯広柏葉出身の中島みゆきさんの「時代」。コロナ禍に負けたくないとの思いから部員が選んだ応援ソングだ。

 「コンクールのようにちゃんとした格好で臨みたかった」(泉部長)と、全員が制服を着用し、横1メートル、縦2メートルの間隔を空けて歌声を響かせた。

 それぞれの学校で練習を重ね、ようやく重なった音は「迫力があり、何より曲を一緒に作るのは楽しかった」(石田部長)。今回の撮影をもって帯広柏葉の3年生は引退、帯広三条は21日の地区大会終了後、3月まで休部する。

 帯広三条の2人の部長は後輩に向け「一番は自分たちの音楽を楽しむこと。来年どうなるか分からないけど、見ている人に思いを届けられる演奏をしてほしい」と思いを託す。

 このほか、帯広南商業高から書道部の中波明日香さん(3年)と、美術部の徳岡里桜(りお)さん(3年)の作品が、新聞部門では帯広柏葉高と清水高の学校紹介新聞の紙面が、総文祭の公式サイトで公開されている。

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