山本幸平 東京五輪代表確実 両親「ひと安心」
自転車マウンテンバイクの東京五輪代表に、山本幸平(34)=幕別町出身=が選ばれることが確実となり、両親は来年の本番に向け、息子の活躍に期待を寄せた。
父の獣医師、哲也さん(64)は「日本自転車競技連盟が選考基準の維持を発表しただけで、これから選考し、選手名は後日公表される」と前置きした上で、「やっぱり一安心ですね」と声を弾ませた。
2008年の北京(中国)五輪から、ロンドン(英国)、リオデジャネイロ(ブラジル)と4大会連続の世界の大舞台。「今回の発表で気分的にすごく楽になったと思う。東京五輪へ向けて伸び伸びと練習できるのでは」と話した。
母の美智子さん(62)は、27日の早朝に知人からの電話で吉報を知った。慌てて無料通信アプリ「LINE(ライン)」で本人に連絡。「幸平もびっくりしていた様子だった」と笑う。「(選考基準維持の)発表が早くて良かった。いつになるのか不安もあったので」と安堵(あんど)した。
昨年から山本選手のチーム「ドリームシーカーレーシングチーム」と、兄の和弘さん(37)が勤めるキャノンデール・ジャパン(大阪)が機材提供のオフィシャルサプライヤー契約を結んでいる。息子2人が力を合わせて目指してきた東京五輪。哲也さんは「今でも深い絆を持っている兄弟」と喜びもひとしおだ。(北雅貴)