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アートで「混ざり合う」地域に 帯広のアムアイ

アートをツールに共生社会を目指すアムアイ。写真は阿部貴之アートディレクター

 昨年10月に開かれた帯広の就労継続支援施設「AMUAi(アムアイ)」(東2南6、阿部秀生施設長代理)は、アートを軸とした、共生社会への実現に向けた取り組みに力を入れている。同施設の阿部貴之アートディレクターは「アートを通じて人の混ざり合いができるようにしたい」と話している。

 アムアイは、通所介護や児童発達支援などの「花」(帯広市西16南5)が運営する就労継続支援施設「KAeRU(カエル)」が、名称を改めてリニューアルした。展示場所を含む活動場所も、利用者の手でリフォームした。阿部貴之さんは取り組みの背景について「心身の障害の有無を問わず、現代社会にもまれ、自分らしさを見失っている人は多い」とし、「仕事を大切にしつつも、アートというツールや遊びを通して共に戯れることを大事にしていきたい」と話す。

 利用者取り組みはカエルの時から、より一層アートに重きを置いたものとなっている。学校の学科のように(1)ファッション(皮革製品の商品開発)(2)アーティスト科(アート作品制作)(3)フードデザイン(施設内の給食作り)(4)環境デザイン(施設内外の清掃活動)(5)広報デザイン((1)~(4)の科の統括を行う)-の5科に分かれて活動している。定期的に開かれるアート展など、イベントが迫ると、5科が一つになって催しの成功に向けて力を入れる。「日々の会議のほか、利用者が自主的な集まりで話し合っていくことも多い」と阿部さん。

 4月18~26日には、同施設と音更町の「Purka(プルカ)」(木野西通19)の2会場で4回目開催となるイベント「AM I ART? Week Vol.4」を開く。期間中アートの展示販売やランチバイキング、革製品の販売などを各会場で実施する。(大木祐介)

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