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中川氏「発言は不注意」 弁明追われる 党本部にも波紋

中川郁子氏

 自民党の中川郁子前衆院議員(60)は、自身は次期衆院選道11区(十勝)から出馬せず、鈴木宗男参院議員(新党大地代表)らに同選挙区から自民公認で出馬するよう促したとする発言に関し、弁明に追われている。発言の波紋は党中央にも及び、中川氏は5日夜、所属する派閥の二階俊博会長(党幹事長)ら幹部に釈明。中川氏は「政治家として不注意な発言だった。党や支援者などに順次説明し、理解してもらっている。今後も説明を続け、来る衆院選に向けて精進したい」と話している。

 中川氏の発言は、3日に帯広市内で開かれた鈴木氏の国政復帰を祝う会で飛び出した。市町村長、農業、経済・商工団体の幹部らが集まっており、中川氏の突然の「爆弾発言」に会場内はざわめいた。鈴木氏の長女の貴子衆院議員の11区への「くら替え」にも言及した。

 二階氏は5日の政府与党連絡会議後の記者会見で、「支部長は個人の持ち物ではない。当たり前のことだ。だから譲るとか譲らないとかそんな簡単なものではない。情勢を十分聞いた上で判断したい」と話した。

 二階派内では伊東良孝氏が道7区(釧路・根室管内)を拠点としており、次期衆院選に向けて、党内では貴子氏との調整が課題の一つになっている。

 中川氏は同日夜、二階氏のほか河村建夫氏ら派閥幹部に電話で釈明。町村の党幹部からも発言の真意を問う声が寄せられており、5日から始めた新盆回りで説明を続けている。

 中川氏は6日、十勝毎日新聞の取材に対し、「次は出ないくらいの強い思いで保守合同や与党の議席奪還に臨む姿勢を(鈴木氏に)伝えたかった。本当に出ないのではなく、鈴木さんからも『次は中川さんだ。恩返しさせてもらう』という言葉をもらった」と打ち明けた。

 「二階会長からは『引き続き頑張ってほしい』『困ったことがあればいつでもいいなさい』などと心強い言葉をもらった。不注意な発言で混乱・心配させたことは本当に申し訳なく思う。丁寧に説明していくしかない」とも話した。

 党11区支部の幹部も中川氏の発言について、近く対応を論義する動き。

◇中川郁子氏の発言概要
 6月17日、宗男先生とお話をさせてもらった。「最後の男の戦いをするのならこの十勝で、自民党で出ていただけませんか。次の選挙、私は出ないので」と。やっぱり保守系の政権与党の国会議員が出なければいけない。(鈴木氏からは)「大阪で大きな決断があるから」と言われた。「保守合同といえば、もとは中川一郎なんです。うちの夫は10年前に死んでしまいました。だったら、宗男先生に十勝で選挙に出てもらった方が。私は力ないですから。その方が皆さん、安心しますから」と申し上げた。貴子さんは現役の国会議員なので、11区で出ていただくのも選択肢の一つということを申し上げた。何とか与党の議席を取り戻したい。保守でなければ日本は進まない。

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