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小麦、平年作以上の見方 「実太い」収穫ほぼ終了

収穫作業がほぼ終了した今年産の秋まき小麦。平年作以上が期待されている(7月31日、士幌町。新井拓海撮影)

 今年産の秋まき小麦の収穫作業がほぼ終了した。最終的な作柄は乾燥・調製作業の後に確定するが、農家やJAの多くは、一部地域を除き、収量・品質の両面で平年作以上の手応えをつかんでいる。昨冬の少雪や5月の干ばつなどの不安要素があった中、関係者は「予想より良い出来」と話している。

 十勝総合振興局によると、秋まき小麦は平年より2日早い7月25日に収穫が始まり、1日時点で8割以上で作業を終えた。7月末から好天が続き、収穫作業は順調に進んだ。

 JA帯広大正の役員は収穫直後の感触について、「病気などで収量に個人差はありそうだが、実は太っている」と語る。乾燥・調製後の製品段階は10アール当たり収量で10俵(1俵=60キロ)は上回る見通しだ。

 JAめむろは豊作だった2015年、17年には届かないとしながらも、「全体として収量は可もなく不可もなく。越冬状況が良くなく、干ばつもあった過酷な条件の中ではよく取れた」と見ている。

 収量は土地条件によって差があり、5月の記録的な少雨による干ばつが影響した。河川に近く櫟(れき)の多い畑では、干ばつで生育が止まったり枯れたりした。沖積土地帯に畑を持つ帯広市内の農家は「全体でも例年より収量は少ない」と話す。

 7月は曇天は続いた半面、生育はゆっくり進んで実が太る時間が確保された。収穫期に入った同月下旬以降は好天となり、収穫作業は順調に進んだ。

 十勝指導農業士会の津島朗副会長(音更)は「現段階で収量は平年並みか平年より良く、品質は非常に良いとみられる。ほ場差、個人差が出たのも特徴。土づくりや土地改良の大切さを感じる作柄でもあった」と話している。(安田義教)

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