倒れずにたくさん穫れる!早生金時「十育B84号」
道総研 十勝農業試験場 研究部 小豆菜豆グループ
1.成果の概要
北海道の特産とも言える菜豆(金時)の新品種を開発しました。以下のような特徴(長所)を持っています。
○「大正金時」・「福良金時」よりも倒れにくい。
○「福良金時」よりも茎折れしにくい!
○インゲンマメ黄化病抵抗性に強い!
○加工適性は「大正金時」と同程度。
2.成果内容
「十育167号」は、落葉病抵抗性で成熟期“中の早”の「しゅまり」を母、風味が良く高品質で成熟期“中の早”の「エリモショウズ」を父として人工交配を行い、その後、落葉病抵抗性遺伝子(Pga1)をDNAマーカーにより選抜しながら「エリモショウズ」を計6回戻し交配した後代から選抜し、「エリモショウズ」と落葉病抵抗性以外の農業特性がほぼ同じであることを確認し、育成した。
(1)生育・収量特性
(2)茎折れ耐性
(3)病害抵抗性
(4)加工適性
(5)普及見込み
普及見込み地帯は全道のいんげんまめ栽培地帯で、「大正金時」と、道東の「福良金時」を置き換えます。
3.留意点
(1)インゲンマメ炭そ病については、既存の金時品種と同様に抵抗性を持たないため、適切な防除をお願いします。
(成績名:いんげんまめ新品種候補「十育B84号」)
詳しい内容については、次にお問い合わせ下さい。
道総研十勝農業試験場
電話(0155)62-2431 E-mail:tokachi-agri@hro.or.jp