トラクターBAMBA実行委解散 15年の活動に幕 更別
【更別】「国際トラクターBAMBA実行委員会」(野矢譲司実行委員長)は6日、村内で通常総会を開き、実行委を解散することを決めた。害虫の発生とまん延防止のため、昨年の大会以降の中止を決めた後、善後策を検討してきたが、大会の再開や代替イベントの開催は困難と判断した。2003年の初開催以降、村の一大イベントとして盛り上げてきた組織は、15年余りにわたる活動を終える。
トラクターBAMBAは、17年に村内で発生した害虫のジャガイモシストセンチュウが機械の移動でまん延することを懸念し、実行委が昨年大会以降の開催中止を決めた。一方で組織は存続させ、新規イベントの開催を模索。昨年は村内で開かれた物販イベント「スロウ村の仲間たち 2018」や、姉妹都市の宮城県東松島市のかき祭りに出店し、地元農産物をPRした。
この1年間、実行委員からはカスタムトラクターショーや冬の遊び場提供など新規イベントの案も挙がったが、具体化には結び付かなかった。
総会では事務局が解散理由として、BAMBAの当初の目的を失い存在意義がなくなったことや、設立当時に比べ実行委員が増加し意見集約が難しくなったことなどを説明した。この日で組織としての活動を終えるが、会計の都合上、解散は11月30日とした。
野矢実行委員長は「トラクターBAMBAは更別の魅力が全て詰まっているイベント。15回も続けてきたことを誇りに思い、先輩方に感謝の気持ち」と話した。
トラクターBAMBAは、農業用トラクターをばん馬に見立てて、コンクリート製のそりを引くレース。初開催から17年の第15回大会までに、延べ18万人が来場した。(高津祐也)