冬の「なつぞら」 熱く 山田裕貴さんトークライブ
第56回おびひろ氷まつり(帯広のまつり推進委員会主催)会場の帯広市緑ケ丘公園に2日午後、十勝を舞台に4月から放送されるNHKの連続テレビ小説「なつぞら」に出演する俳優山田裕貴さんが登場した。陸別町で2日に始まった第38回しばれフェスティバル(実行委員会主催)には、同じく出演する俳優清原翔さんが参加。十勝への思いなどを語り、寒い会場を熱く盛り上げた。
山田さんのトークライブは午後4時から行われた。山田さんは「なつぞら」に、主演の広瀬すずさん演じる奥原なつの幼なじみ小畑雪次郎役で出演する。
観覧エリアにはファンら約1000人が駆けつけた。雪次郎が農業高校に通う役柄ということで、全国の農業高校で歌われる「FFJの歌」にあわせて山田さんが登場すると、歓声は最高潮に。雪次郎と自身の共通点を聞かれると、「目立ちたがり屋でお調子者なところ」と会場の笑いを誘った。共演者とのエピソードや、北海道・十勝の印象などを30分ほど話した。
「昨年6月に北海道に来たとき、『ここが雪次郎が育った場所か』と思い、いろいろなことを想像した。今日も雪を見たときにテンションが上がった。北海道をかみしめている」と、ドラマの舞台への思いを語った。
来場者からの質問にも答え、交流を楽しんでいた。最後に「今回の朝ドラは十勝の皆さんが主役です。期待してください」と力強く話した。
星槎国際高校2年の河原崎春奈さん(17)と佐藤希美さん(同)は「ドラマなどで見ていたが、実際はもっとかっこいい」と大興奮。昨年12月に吉沢亮さんが来帯したときも、2人で見に行ったといい、「これからも(他の出演者が)来るかもしれない。絶対見に行く」と話した。(細谷敦生)
氷 作って遊んで
キャンドルやカーリング体験
第56回おびひろ氷まつりは2、3の両日も多くの家族連れらが多彩なイベントを楽しんだ。
氷彫刻ライブショーが2日、会場内のグリーンステージで開催され、11人の子どもたちがアイスキャンドル作りを体験した。
氷まつりの彫刻をより身近に感じてもらおうと、NPO法人日本氷彫刻会北海道地方本部帯広支部の馬淵善範支部長が、氷の削り取り方や氷彫刻の特徴について解説した。子どもたちは好みの形に削り取ってアイスキャンドルを完成させ、高さ約150センチ、厚さ25センチ、重さ135キロの氷彫刻にアイスキャンドルをはめこんだ。出来上がった氷彫刻に「大きい」や「きれい」と歓声を上げていた。
2日はカーリング体験コーナーで、NPO法人みんなのポラリス(水口迅代表理事)がパラリンピックの正式種目「チェアカーリング」の体験会を開き、多くの子どもらが参加した。
ストーンを投げる際は、車いすに座ったまま「キュー」と呼ばれる器具で押し出す。初めて車いすに乗ったという大樹小1年の飛田哩緒(りお)さん(6)は「思ったより目線が高く驚いた。ストーンを投げるのはとても難しかったが少しずつ上手にできるようになった」と満足そうだった。
水口さんは「こうした機会を通して競技に関心を持ってもらうきっかけとしてもらえれば」と話していた。(本田龍之介)
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